管理栄養士の仕事~病院編~①
みなさんこんにちは。 まじめです。
今回は私が経験した病院での管理栄養士のお仕事を紹介したいと思います。
病院の管理栄養士は責任が重いのでお給料は高いです。
しかし仕事で求められる内容もめちゃくちゃ厳しいので大変です。
あと色々な職業の方がいるので、多職種連携をするためにコミュニケーション能力が特に求められると思っています。
では仕事について書いていきます。
・献立作成
朝、昼、夕の献立を作ります。
私が勤めていた病院は病床があり、常に患者様が入院していたので毎日献立を立てる必要がありました。
毎日献立を立てることの何が大変かというと、食材と料理のバランスです。
患者様に「またこれ? 飽きた」と思われないように
「えっと昨日は鶏肉を使ったから、今日は豚肉で肉続きだから夜は魚だな」
「人参が色味で便利だから毎日使いたいけど、苦情が出るとまずいから今日は赤ピーマンにしよう」
「洋風が続いているから中華にしよう」
などなどなど…
被らないようにものすごく考えないといけないです。
食材だけ見ていれば簡単なのですが、栄養指標に引っかからないようにしなければなりません。
肉料理をしたいのにカロリーオーバーで、泣く泣く魚料理2連続みたいなこともあります。
子ども園などは食事が1食だったり、休みで給食がない時があるのであまりかぶりもなく組めるので楽なんですけど、施設や病院は24時間365日なのでメニューには悩まされます。
「朝だからパンと牛乳」という訳にはいきません。
こんな感じで基本的に献立作成は毎日やってました。
・栄養指導
入院患者様と外来の患者様に対して行います。
病気を患っている方や高齢者に対する栄養指導は管理栄養士しかできません。
健康な人への栄養指導なら栄養士でもできます。
基本的に食生活をお伺いして、健康診断などの検査結果を見ながら指導の方向性を決めます。
難しいところは「相手が人間」だと言う事です。
たとえば数値が悪いので、間食(おやつのことです)を減らしましょうと提案しても
誘惑に勝てずなかなか上手くいかない人もいます。
挑戦していただけるのはまだ良い方で
「どうなってもいいから好きなものを好きなだけ食べる。指導なんか知らん」みたいな人や
「がんばって食事制限してます」と言いながらも、嘘をついて家では好きなだけ食べてる人(検査で普通にバレます)など食事制限に積極的ではない人もいます。
そういう人たちをあの手この手で指導に前向きにさせるのが腕の見せ所だと思っています。
ちなみに私の栄養指導は他の管理栄養士から怒られてしまうかもしれませんが、
「ストレスになるのなら食事制限しなくてもいい」をモットーにしています。
私自身がストレスの恐ろしさを身を持って体験しているので、どうしてもこういう指導になってしまいますね。
もちろんきちんと「このままいくと最終的にこういう風に悪化します」と説明します。
説明した上でどうするかを患者様と一緒に考えるという事です。
長くなりましたので今回はここまでにします。
読んでいただきありがとうございました。